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学生エンジニアに今伝えたいこと(Voyagin CTO林寛之)

東京ENGAWAでVoyagin CTOの林氏による学生エンジニアに今伝えたいテーマでエンジニア座談会を実施した。新卒からスタートアップへの参画、エンジニアとしての考え方等を多岐に渡って話して頂きました。
東京ENGAWA(boundary spanner株式会社)では株式会社Buildsと共同で、Voyagin CTO 林氏が登壇し、学生エンジニアの質問に現役CTOが回答するエンジニア座談会を開催した。事前に学生エンジニアからあがった5つの質問に答える形で座談会は進行された。
スピーカー

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林さん
Voyagin, Inc. CTO。東工大卒業後、ゴールドマン・サックスのシステム部門を経て、2011年に外国人向けアクティビティ予約サイトVoyaginの創業に参画、2015年に楽天にバイアウト後もサービス拡大に従事。

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山田
新事業創出支援のboundary spanner,inc代表。Web×レガシー領域が専門。シェアスペース東京ENGAWAも運営。京都精華大学にて、非常勤講師つとめつつ。食系サービスによく関わる。肉会、日本ホームパーティー協会、グランピング雑誌Glamp。

大企業やめてなぜベンチャーに就職したのですか??

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林さん
まず就職した経緯ですが、東工大で情報工学科に入ってプログラミングを勉強してエスカレーター的に大学院に行って、新卒でゴールドマン・サックス(以下、GS)に入社しました。

実は就活のときはGSを意識していなくて、ちょっと株式投資をさわったのがキッカケだったくらい。他の外資は英語で求められる中、GSだけ日本語で応募がOKだったから。その後、結局英語で履歴書を提出する羽目になったんですけど(笑

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山田
GSの履歴書が英語のみだったら入社してない可能性あったと(笑

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林さん
そうそう。履歴書を躊躇するくらいなので、英語はぜんぜんできませんでした。
会社に入って、ほんとうに何言ってるかわからない。入社前に英語の研修をやってくれるとかはあったけど、会話についていけないので、メールでおくってくださいとお願いしたりしてました。

NYからすごいトレーダーの人が来て喋ってるけど、理解できないのが残念でした。もともと、外資はそんなに長く働いてるイメージがなかったので、いつか会社をやめるのかなというイメージもありつつ働いていました。

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山田
付き合い長いけど知らなかった。新卒の最初ってそんなんだったんだね。
そーいえば元々林さんと仲良くなったのは、同世代のメーリングリストからだったよね。

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林さん
うん、今スカイランドベンチャーズを運営している木下くんとか中心でつくった同世代のメーリングリストリストだよね。木下くんは就活のときにある企業の面接であったことがきっかけで、誘われて入ったんですよ。山田くんとあったのもそこですね。

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山田
そうそう、今いうとちょっと恥ずかしい名前のデジタル・フロンティアって名前のメーリングリストだった。2010年とかだったよね。
当時社会人2年目くらいのメンバーが100人くらいいて、勉強会とかサービスの検討とか色々社外活動していた。現在、活躍してる人も結構いたよね。

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林さん
うん、面白い集いだったよね。
普段は金融システムに関わってることもあって、イケてるWeb技術とかは使わないので、ミーハーな気持ちもあり、休日で色々なプロジェクトを手伝っていた。

アイデアあるけど形にできないという人がいっぱい。今のVoyaginもそんな繋がりで、プログラマー探してる、手伝ってくれないか、というのが一番最初でした。

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山田
たしかに、当時は今ほどスタートアップも盛り上がってなかったし、アクティブなエンジニアも少なかったよね。

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林さん
うん。色々な話はあったんだけど、今のVoyaginの社長は思いがしっかりあった「日本にくる外国人の旅行をもっと楽しくしたい」と。
とりあえずサービスを作りたいから、Wordpressで実装して開始しようとしていた。

僕はそれだとサービスが伸びたときにスケールしないよなと思ってじゃあちょっと手伝うかということで関わりだしたんです。

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林さん
開発しているさなかに、3.11地震が起きた。「もう外国人は日本に来ないんじゃないか」となってたけど、やっぱりなんとか形にしたいという強い気持ちもあった。

本当はローンチしたら、関わるのは一区切りにしようと思っていたんだけど、完成が近づくに従ってベンチャーキャピタルからの支援も得られるという話もあって、これは大丈夫なのかも?って思って、GSを退職したんです。

まー社長に口説き落とされました(笑

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山田
口説く力は大事ですね(笑
GSって高給なイメージあるし、けっこう大きな決断だよね。

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林さん
当時今ほどスタートアップについての情報ってなくて、食べれない時期があるとは思ってもいなかった。勢いでやめちゃったっていうのはあるけど、新しいビジネスを作り上げていくのに惹かれたってのが一番大きいかも。

エンジニアとCTOの違いって何ですか?


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林さん
CTOってただの肩書き。会社にCTOがいなければ付けられる。取締役になると会社を経営する立場になるので、エンジニアのリーダーとしてだけではなく経営目線で色々やらなきゃいけない。

今あるリソースでどうやったら会社が一番伸びるか考える。僕より優秀なプログラマが入れば任せるようになったし、でも苦手なところもあるので人に合わせてこのチームだったらどうすれば組織が最大限効率よくなるか捉える。昔はいい技術をやりたいだけだったんだけど、優先順位が変わった。

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山田
あ、今はコードは書いてないんだね。エンジニアとしてこだわっている部分とかはあるの?

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林さん
本当は今でもコード書くのは好きだし、書きたいだけどね(笑
でも譲れないものとしてコードレビューは全部やっている。最終責任をもつのも役割だと思っているし、書き方とか含めてエンジニアとして学ぶこともできる。

開発言語は何を、どういう風に勉強しましたか?


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林さん
大学の授業で学び始めるときに、初心者向けの本をかってきて勉強したくらい。CやJavaなどを学校で習いつつ、サークルのWebページを作るためにHTMLとCSSを触りました。
修論の時にWebアプリケーションをPHPでつくった。

サービスを立上げたばかりのころ、シリコンバレーでRailsがアツいみたいなことが言われてて、正直エンジニアとして触ってみたかったのもあって、本買ってきて勉強しながら、現状のサービスをぜんぶRailsに移植しました。なので必要に迫られて技術を覚えながらやったというのが正しいかと思う。

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山田
作りたいものがはっきりしてると必要な技術はわかりやすくなるよね。今の技術のキャッチアップはどんなことをしてるの?

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林さん
GSでやっていた金融のITとWebのITは全然違うので、情報工学やっていたとはいえ全然知らない言葉が飛び交っていたので、勉強会にひたすら顔を出していた。

そこでこの技術ってこういうものなんだとか今の僕らにはいらないなとかいうのを判断してた。今でも週に何回か興味のあるネタがあれば行く。ひたすら顔を出すということは続けてて、事例をきいてイメージをわかせてる感じかな。

あと、ツイッターで特定の開発言語で有名な人とかフォローしてると、その界隈の情報とかを得られる。

大学時代に戻れるとしたら何の言語やりますか?

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林さん
何やりたいかと言われれば「英語と国語」やりたい。
英語はさっき言った通りだけど、ロジカルシンキングとかも重要。エンジニアなんで、ロジカルそうっておもれるけど、就活のときに試験で落ちた経験もある。説明するときに、説得する力が重要になることがある。

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林さん
プログラミング言語は、ロジックの表現手段にすぎないので何でもいいとは思うけど、Railsなら素晴らしい開発のコミュニティや、いい開発のカルチャーがあるのでオススメ。

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山田
なるほど。他にやっておけばよかったとかいう勉強法はある?

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林さん
今流行りのサービスがどうやって出来てるか、技術的な仕組みを考えるとかディスカッションはすればよかったなと思ってる。ただ動くだけのプログラムと、ユーザーが使ってサービスとして使えるまでには技術的に大きな差があるので、本番運用でどうなってるかの分析などをやるといいかなと。
たとえば、Netflixの動画がどうやって配信されているかを考えるとかね。

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山田
たしかにサーバーサイドとかは学生のうちに経験するのは難しいかもだけど、データを届けるという観点でみるとより本質的な理解だよね。

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林さん
うん、サービスのフロント側は見た目の表現方法を学べば実現可能だけれど、その裏側にあるビジネスロジックや膨大なデータの部分がものすごく大事だと思ってます。見た目の部分も面白いけどサーバー側に興味持ってみるとより深く仕組みを理解できるかもしれない。

今のモチベーションはなんですか?


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林さん
自分の市場価値を高めつつ、どうやったら世の中に貢献できるかを考えている。
エンジニアとして立上げからExitまでした経験しているのは日本ではあんまり多くないのでこの経験を活かせたらなと思っている。
あとは、今のサービスをやっている理由でもあるけど日本が盛り上がることに何か貢献したいかな。

今日参加してくれてる皆さんも、単に技術を学ぶだけじゃなくて、ぜひ作って世の中に発表するということをやってほしいですね。

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山田
今日はありがとうございます。色々なサービスが生まれると僕らも嬉しいですよね。困ったらなんでも聞いてください。林さんに(笑


参考 旅行アクティビティ予約サイト Voyagin(ボヤジン) https://www.govoyagin.com/ja/​ シェアスペース 東京ENGAWA http://tokyoengawa.com/​ 株式会社Builds http://builds-1107.co.jp/




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2017/12/06 08:00
東京ENGAWA

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boundary spanner,incが運営するシェアスペース 東京ENGAWAに関わるストーリーを記載していきます。

後楽園駅前再開発に伴い、3年後に取り壊しが決まっているビルをリノベーション。人と人とが関わりあって「ご縁」がつながる空間を提供したい。コミュニティスペース、撮影スタジオ、イベントスペース、貸し会議室…。 やりたいことがやれる「何でもアリ」の物件に、あなたのご縁を作りに来てください。

ENGAWA ストーリー

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3年後に取り壊しのビルをリノベーション。人と人とが関わりあって「ご縁」がつながる空間。コミュニティスペース、撮影スタジオ、イベントスペース、貸し会議室。 やりたいことがやれる「何でもアリ」の物件に、あなたのご縁を作りに来てください。

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